PERSON 03
林 厚志
プロヴァンス アテンダント/2010年入社
「黒子」のようにさりげなく、
お客様が満足されるサービスを
接客業での店長経験はあったものの、ホテルでの勤務経験はなく入社しました。社会に出る以前は、警察犬の訓練士となるために専門学校で学びました。宿泊業界ではまったく異色の経歴ですよね。いまでは勤続年数が最も長くなり、プロヴァンスのことなら誰よりもよく知っていると自負しています。現在は後輩を指導する立場となって、失敗も含め、これまでに経験してきたことを若いスタッフには伝えています。指導する、という点では訓練士を目指していたときに得た経験も役立っており、後輩たちがほめられ、目標を達成する姿を見ると自分のことのようにうれしいですね。
サービスは、人それぞれです。スタッフにはお客様とじっくり話をするスタイルをとるものもいますが、私はホテルのサービススタッフは歌舞伎でいう黒子だと思っています。例えばダイニングで、お客様が不自由なく、会話がとぎれることもなく、楽しみながらお食事ができるよう、自分の存在は主張せずにお客様すべてに、まんべんなくサービスが行き届くよう心掛けてきました。自分の方法が正しいのか、間違っているのか悩んだ時期もありましたが、モアレキャンパスで研修を受け、講師の方にも多様なスタイルがあってよいのだとアドバイスがいただけて、いまでは確信をもってサービスにあたることができています。
若いスタッフを指導することが
わたしの強みであり、喜びです
10年間勤務していた中で、色々な方の指導方法を見たり、実際に自分がその指示に従って動くことにより、自分の中の指導する方法のバリエーションが広がりました。またそれをそのまま使用するのではなく、指導していくそのスタッフに合わせて形を変えていける余裕を持つことができました。指導するスタッフには、理由付けをして一つひとつの行動に意味があり、注意していることをその場で伝えるよう心掛けています。
モアレリゾートで働いて、自分の得意分野も弱みも明確になりました。誰かに何かを教える、継続して物事を続ける、これが私の強みです。また、当たり前のことですが、期限内に予定を的確に終えるよう計画を組み立てることも自分には向いていると思います。2016年の伊勢志摩サミットでは、欧州連合の方々がプロヴァンスにお泊りになりました。皆さんのお仕事がスムーズにはかどるよう、スケジュールを把握し、サポートさせていただいた経験は私の大きな財産になっています。
スタッフを導くことができる
指示力と決断力を付けていきたい
私は生まれも育ちも志摩です。志摩はおおらかで、落ち着ける土地。ここではいつもだれかが見てくれている、地域にはそんな安心感があります。会社でも社長とスタッフの距離が近く、毎日、社長がホテルに立ち寄ってスタッフに話しかけてくださることが、皆にとっても大きな安心につながっていると感じています。
私には入社したときから目標があります。それはプロヴァンスの支配人になることです。プロヴァンスに骨を埋める覚悟でさえいます。ホテルでの就労経験のない私を採用してくださった、ばさら邸の三橋支配人にはいろいろとご指導をいただき、まずは三橋支配人を超える実力をつけることが目標。これが会社に対する恩返しにもなるのではないかと思います。支配人に必要とされる指示力、決断力、また、下と上のパイプをつなぐ役目としての力をつけ、自分が常に先頭に立ち、スタッフを引っ張っていけるようさらに上を目指します。